急性骨髄性白血病(AML)は、多くの異なる徴候および症状を引き起こす可能性があります。 1080>
一般的な症状
AMLの患者は、しばしばいくつかの非特異的な(一般的な)症状を持っています。
- 体重減少
- 疲労
- 発熱
- 寝汗
- 食欲不振
これらは単にAMLの症状ということではありません。 1080>
血液細胞の数が少ないために起こる症状
AMLの多くの徴候や症状は、白血病細胞が骨髄で正常な血液を作る細胞を押しのけるときに起こる、正常な血液細胞の不足の結果であります。 その結果、正常な赤血球、白血球、血小板が不足します。
赤血球数の低下による症状(貧血)
赤血球は、体内のすべての細胞に酸素を運搬します。 赤血球が不足すると、次のようなことが起こります。
- 疲れやすい(疲労)
- 体がだるい
- 体が冷たい
- めまいやふらつき
- 頭痛
- 肌が白い
- 息切れ
など
白血球数低下による症状
正常な白血球が不足することで感染症になることがあります。 特に好中球と呼ばれる感染症と闘う白血球の不足(好中球減少症と呼ばれる状態)です。 AML患者さんは、なかなか治らない感染症にかかったり、次から次へと感染症にかかったりすることがあります。
AMLの患者さんは、白血病細胞が過剰なため白血球数が多いことがありますが、これらの細胞は通常の白血球が行うように感染から守ってはくれません。
血小板数の低下による症状
血小板は通常出血を止めるのに役立っています。 血小板が不足すると(血小板減少症と呼ばれます)、次のような症状が出ることがあります。
- 皮膚にあざができる
- 多量の出血
- 頻繁またはひどい鼻血
- 歯ぐきの出血
- 重い生理(月経血)
- 頭痛
- 体の片側が弱くなる
- 言葉が不明瞭
- 混乱
- 眠気
- 頭痛
- 衰弱
- 発作
- 嘔吐
- 平衡障害
- 顔面麻痺
- 視界不良
肺の血管が影響を受けた場合、息切れがすることがあります。
出血と血液凝固の問題
急性前骨髄球性白血病(APL)と呼ばれる特定のタイプのAMLの患者は、出血と血液凝固に問題がある可能性があります。 鼻血が止まらなかったり、切り傷からにじみが止まらなかったりすることがあります。 また、深部静脈血栓症(DVT)と呼ばれる血栓によるふくらはぎの腫れや、肺の血栓による胸の痛みや息切れ(肺塞栓症またはPEと呼ばれます)などがあるかもしれません。
骨や関節の痛み
AMLの患者さんには、白血病細胞が蓄積することによって起こる骨の痛みや関節の痛みがあります。
腹部の腫れ
肝臓や脾臓に白血病細胞が蓄積して大きくなっていることがあります。 これは、腹部の膨満感や腫れとして気づかれるかもしれません。
白血病の広がりによる症状
皮膚への広がり
白血病細胞が皮膚に広がると、しこりやスポットができ、よくある発疹のように見えるかもしれません。 皮膚や体の他の部分の下にあるAML細胞の腫瘍のような集まりは、クロロマ、顆粒球性肉腫、または骨髄性肉腫と呼ばれています。 まれに、AMLが最初にクロローマとして現れ、骨髄に白血病細胞がないことがあります。
歯肉への転移
ある種のAMLは歯肉に転移し、腫れや痛み、出血を起こすことがあります。
他の器官に転移
頻度は少ないですが、白血病細胞が他の器官に転移することがあります。 脳や脊髄への転移は、次のような症状を引き起こすことがあります。
まれにAMLは目に広がる可能性があります。 睾丸、腎臓、その他の臓器。
リンパ節の腫脹
まれに、AMLはリンパ節(体中の免疫細胞の豆粒のような集まり)に転移し、大きくなることがあります。 首、鼠径部、脇の下、あるいは鎖骨の上にある患部リンパ節は、皮膚の下にしこりとして感じられることがあります。
上記の症状や徴候はいずれもAMLが原因かもしれませんが、他の疾患が原因であることもあり得ます。 それでも、これらの問題がある場合、特に治らない、あるいは悪化している場合は、原因を突き止め、必要に応じて治療できるよう、医師の診察を受けることが大切です
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