新薬は月経痛を緩和する

March 23, 2010 — 実験的な新薬は、痛みの症状よりもむしろ原因をターゲットにすることで、月経痛を緩和するかもしれません。

研究者によると、現在英国と米国で第2相臨床試験が行われているこの薬は、子宮収縮に関与するバソプレシンというホルモンをブロックすることで作用するそうです。

月経痛は、医学用語では月経困難症と呼ばれ、妊娠可能な年齢の女性の50%以上が罹患しているといわれています。 月経痛は、子宮の平滑筋が頻度を増して収縮することで起こります。 最も一般的な症状は腹痛や腰痛ですが、吐き気や嘔吐、発汗、めまいなどが起こることもあります。

月経困難症の治療には、鎮痛剤、抗炎症剤、月経を止める避妊薬などがあります。 しかし、研究者によると、これらは根本的な原因ではなく症状を緩和するだけであり、望ましくない副作用がある可能性があります。

「この薬を開発・試験しているイギリスに拠点を置く製薬会社Vantia Ltd.の研究者Andrzej R. Batt氏はニュースリリースで、「私たちは、世界中のこのつらい状態にある数百万人の女性にとってより有効な治療の選択肢となることを願っています」と述べています。 「月経困難症は、何百万人もの女性の生活の質を低下させるだけでなく、仕事や学校から失われる膨大な日数を伴う、社会全体の隠れた経済的コストです」

と述べています。

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