Tubal Ligation and Age at Natural Menopause

Objective: 卵管結紮が自然閉経年齢に及ぼす影響を、長期的な卵巣機能の指標として明らかにすること。

Methods: 既存の3つの人口ベースコホートを本断面研究に含めた。 各コホートのデータは別々に解析された。 これらのコホートは、喫煙をしたことがなく、自然閉経を迎えた女性で、子宮摘出や卵巣摘出の経験がない人に限定した。 以下の変数が収集された:人種、初潮年齢、閉経年齢、子宮摘出または卵巣摘出歴、妊娠率および分娩数、タバコの使用、ホルモン避妊の使用歴。 コホート1では,卵管結紮の種類と結紮時年齢を手入力で抽出した。 コホート2および3では,卵管結紮歴は施設内の用紙に患者からの申告で記入されたものを使用した。 主要アウトカムである自然閉経年齢を2群(卵管結紮歴のある人とない人)で比較した。

結果 コホート1の女性555名,コホート2の女性1,816名,コホート3の女性1,534名が包含基準を満たした。 ベースラインの特徴にコホート間の差はなかった。 卵管結紮を行った割合は全コホートで同じであった。 それぞれ、26.0%、25.5%、25.0%であった。 卵管結紮のある女性は、ない女性に比べて、少なくとも1回の妊娠経験があり、ホルモンによる避妊をしている傾向が強かった。 卵管結紮を受けた女性(それぞれ50.1歳、49.9歳、50.0歳)は、受けていない女性(それぞれ50.7歳、49.6歳、50.0歳)と比べて自然閉経年齢に有意差はなかった。 卵管結紮の種類(コホート1のみ)は閉経年齢に影響を与えなかった。

結論 本研究で対象とした3つの大規模コホートにおいて、卵管結紮は自然閉経年齢に影響を及ぼさなかった。

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